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日本国際ポスター美術館:メールマガジン 4月号

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06 /17 2022
日本国際ポスター美術館から、ポスターにまつわるメールマガジンを月一で送ることになりました。
文章を書かせてもらえることになり、まずはやはりポーランドということで、なんとか1年書ききってみたいと思います。
オマケイラストの「ポーランド広告塔百景」も力を入れて描いています。
もしよかったらご購読ください(記事の最下部にご案内有)。

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*画像提供:日本国際ポスター美術館
*Image courtesy: Ogaki Poster Museum, Japan


「JIMI HENDRIX」(1974,97.5×66.9cm)
ヴァルデマル・シヴィエジ Waldemar Swierzy(1931-2013)
シヴィエジさんの「Jazz Greats」シリーズ

ジミヘンといえばロックのイメージが強いが、このポスターのクライアントは「ポーランド・ジャズ協会」であり(注1)、彼によるレイチャールズ、マイルスデイビスなど「ジャズ演奏者の肖像画を用いたポスターシリーズ(Jazz Greats http://www.poster.com.pl/swierzy-5.htm)」のうちの1枚のようである。
彼は、生涯1500枚以上のポスターを制作し、その多くで人の顔が画面の大部分を占める「肖像画」のようなスタイルをとった。上記の他にもマリリンモンローやショパン、スイスのデザイナーニクラウス・トロクスラーなど実在の人物や、動物、架空の人物までいろいろある。
「waldemar swierzy plakaty」でGoogle画像検索→ https://bit.ly/3txrBOc
1つ1つが特徴や表情を鮮やかにとらえている中で、彼独自の表現といえば、動きのある「線」をさらにふちどっていることである。様々な色や太さの線は、それぞれ強調されて揺れている。またハイライトの表現も独特で、滲んだように大きめに描かれているからなのか、光って見える。このジミヘンのポスターもそうだ。
人の顔は人の目を強く惹きつける。当時、街に貼られた彼のポスターを見た人は、踊る線や色、視線や表情に釘付けになったのではないだろうか。
2006年、生まれて初めての外国旅行で恐る恐るワルシャワ国際ポスタービエンナーレを訪問した時、シヴィエジさんに会うことができた。1500枚以上もポスターを作ったポーランドポスターの歴史上重要な人物なのに、普段着で普通のおじいちゃん、という感じでほのぼのした気持ちになったのを覚えている。娘のドロータさんは日本語が堪能でとてもお世話になった。
シヴィエジさんはどんな感じでポスターを描いていたのかと想像するが、きっとジャズを聴きながらだと思う。

注1:「神奈川県立近代美術館所蔵 ポーランド・ポスターの光彩」(2019)p.121

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企画/山田信子(日本国際ポスター美術館ディレクター)
テキスト・ポーランド広告塔百景/宮川友子(グラフィックデザイナー、大垣女子短期大学講師)
*メールマガジンご希望の方は下記アドレスまで「メールマガジン希望」とご連絡ください。
poster.ogaki2022@gmail.com

教養ミニトークの内容まとめ(令和3年度)

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05 /03 2022
教養ミニトークの内容まとめ(令和元年度、2年度)はこちら

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《前期》
ヤマト運輸ロゴ変更
クロネコヤマトのロゴが変更されたことについて、ロゴとコンセプトサイトや動画を視聴
個人的な仕事に関するスケジュールにまつわる話
クライアントの「直前でよい」の「直前」という言葉について齟齬があり失敗した話
コーヒー豆を買った
デザインが良い東京のカフェから相場の3倍ほどの値段の高いコーヒー豆を買ってひいて飲んでみた話
最近制作した3作品について紹介
アメリカ、ウクライナから依頼のあった作品と、学会での発表のために制作した3作品を見せて解説をした
POTOFUというポートフォリオサービスについて
作品のポートフォリオともなるし、SNS情報をまとめておけるサービスがあり、今時のクリエイターにとてもよいと感じたので紹介した
4th blockというコンクールのサイトへの私の作品の掲載
少し前に作品を送っていたウクライナのコンクールの開会の様子がウェブにアップされており、そこに私の作品が展示されていた。
能の配信を見た話
能の面白さがわからなかったが、好きな作家の脚本で好きな声優が朗読するので観たら自分に新しい発見がありよかった。
伊勢海老の干物を取り寄せた
「ゆるキャン△」というマンガで出てきた「伊勢海老の干物」というものが気になり伊豆から取り寄せ焼いて食べたこと
女短卒業生デザイナー「小寺さん」の活躍
女短の卒業生で神戸町でデザイナーで活躍している人がおりその人と話したことを紹介した
irodoriというアプリの紹介
サツキが咲いている様子の色をCMYKで想像したが、それをアプリで調べることができる、他にも様々な用途が期待できる
スコーンと椿山荘について
ホテルオークラのシェフがサイトで紹介しているスコーンのレシピを作ってみたことと、過去に椿山荘でアフタヌーンティを楽しんだ話
「ウマ娘」のスピード感とインターンシップについて
学生に勧められて入れたゲームアプリ「ウマ娘」の、オープニングのアニメーションのスピード感がすごいので紹介した
ミルトングレイザーというデザイナーとその追悼展への参加について
昨年亡くなったニューヨークで活躍したミルトングレイザーの追悼展への招待があり、彼について調べ作品にまとめたこと
コンペサイトの紹介2つと「VRカレシ」について
絵本とポスターのコンペ紹介と、そのコンペをどう見つければ良いかの紹介、また好みのカレシを作りVRで楽しめるアプリの紹介
「西の魔女」とシャルロットさんについて
「西の魔女」という物語を文庫で読んだ話とその映画の予告編の紹介、また数年前の留学生シャルロットさんのマンガ家としての活躍

《後期》
夏休み中のデザインアートエンタメ体験について
「こぐまちゃんとしろくまちゃん」展、VRカレシ、俳優のYouTbe配信など
トリックアート作品
2年生6名が参加し大垣駅前通りにトリックアートの力作が設置された。
みずき祭ふりかえりとポスター作成講座
みずき祭の配信を見た、制作も頑張った話と、NPO依頼で市民活動の広報物を制作するワークショップをした話。
クラウドファンディング(クレヨン)
宇宙から撮影した衛星写真にうつる地球の「水の色のクレヨン」を作るクラウドファンディングに参加した。
選挙に行った/まちテラ/ポンポン展行った/ナイキの靴と色付きの紐を買った(推し色)/本も買った(本屋)
選挙に行かないといけない、という話/大垣公園でのまちテラパークをのぞいた/彫刻家ポンポンの展覧会で感動した/白いシューズを買って推しカップルのイメージ色のシューレースを通してみた/買ったデザインの本の紹介
ピクミンブルーム とまちづくりポスター審査
ピクミンブルーム を始めてみた/3週目で話した講座の成果展があり、審査に挑んだ
きのう何食べた?映画
ゲイのカップルが生活する中で一緒にご飯を食べることを大事にしているドラマ(原作はマンガ)の劇場版を観た感想
おおがきクリエイターズパーク@大垣公演
作ることを商売としている店が多く出店しているイベントが大垣公園であり、初めて行ってみた。アルパカもいたりカフェも充実してすごい人出だった。
世界史講義1回目のアーサー王の話
「すべての女性がもっとも望むことは何か」とある世界史の講義の第一回目の内容を紹介
工芸エキスポin愛知で金箔貼るワークショップ
セントレアまで出かけ漆で金箔を貼るワークショップに参加してきた。司会はZIP-FMの MEGURUさん
朝日広告賞の作品鑑賞
学校へ届く展覧会やコンペのチラシの中から、「朝日広告賞」の新聞広告を見せた。アーチストが生き生きと表現していて可能性を感じる。
グミの袋の色
コンビニに売っていたグミのパッケージのなんともいえない色について鑑賞した
「Brave New Commons」藤幡正樹NFT購入の話
好きな作家がNFT(Non-Fungible Token)でデジタル作品を販売するというので購入プロジェクトに参加した。
中国ドラマにはまる
「陳情令」、「鎮魂」という2つの中国ドラマにはまって中国という国のイメージを見直した。
姪っ子ちゃん原画のスタンプ販売
正月に姪っ子が何気ない紙に描いたイラストをLINEスタンプとして販売し始めた話。気軽に価値を創出できる社会。

書いた文章の記録5

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05 /03 2022
日本国際ポスター美術館所蔵 ポスター展2022
「U.G.サトーの世界」

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ユーモアポスターで世界に立ち向かう

U.G.サトーの世界での評価は、「Peace」と題した、青空を背景とし金網の一部が壊れ、その形が平和を象徴する鳩になっている様子を描いたポスターがブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレ(チェコ・1978年)、及びラハティ国際ポスタービエンナーレ(フィンランド・1979年)で金賞を受賞したことから始まる。
その後も氏は多くのポスターで平和、環境などの社会問題に対するメッセージを、ユーモア、エスプリ、錯視などを巧みに取り入れて描いている。彼自身の誰からも愛されるおおらかでユーモアにあふれたキャラクターは、ポスターを構成する線画や配色にそのまま現れ、世界の人々の目と心をぐっと惹きつける。
1995年、パリでの反核ポスターデモ行進は、彼の最も注目すべき金字塔である。当時フランスが南太平洋で核実験を行った際、氏はそれに抗議するポスターを、デザイン仲間から150枚、FAXで集めた。そしてパリのデザイナー、ジェラール・パリ=クラヴェル氏の協力により、シャンゼリゼ大通りでそれらを拡大したポスターを掲げ、大勢での行進を行ったのである。
この時氏がデザインしたゴーギャンの「タヒチの女」を模した「フランスの南太平洋核実験反対」は、翌年のワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ(ポーランド・1996年)で金賞を受賞した。
一連の反核ポスター運動は、その後も対象や媒体の形を変え各地で実行されていった。この運動によりメッセージを発信する速報性の重要性や、解像度の低い白黒の画像でもより視覚的に強く伝えることができるなど、「ポスターの可能性」がデザイン界に再注目された機会だったといえる。
日本国際ポスター美術館は1996年の開館以来、氏から大垣国際ポスター招待展への寄贈をはじめ、全国高校生ポスターコンクールの審査委員長、海外のデザイナーの紹介など惜しむことなくサポートしていただき続けている縁で、今回の展覧会の実現となった。その恩恵は計り知れなく、感謝の念に堪えない。

書いた文章の記録4

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05 /03 2022
日本国際ポスター美術館
所蔵ポスター展
「ワルシャワ・ショーモン・ラハティ 世界の、ポスターのある街から。」フライヤー

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ポスターの国(2020.9)

★ワルシャワ国際ポスタービエンナーレのオープニングには、世界中から多くの人が集まる。その前後、数日間にわたり広い街のあちこちで展覧会のオープニングが催され、集まった人々が会場を目指し大移動する。
ワルシャワの街を歩くと大きな広告塔にポスターが貼ってあるのが多数目に入る。トラムやバス網が発達しておりその停留所にも同様に貼ってある。そのポスターの中にはポーランドデザイナーの作風が生きた個性的なポスターが一定の割合であり、それらを眺めるのが移動の楽しみの大きな部分を占めている。
ポスターの具体的な特徴としては、メインのビジュアルから文字まで手描きの筆致を生かしたものが多い。人の温もりを感じさせるが、それを生かす絶妙なレイアウトにより不思議な存在感を放つ。ワルシャワ美術アカデミーの歴代の教員たち、学生たちが街の風景を作っているのだなと感動する。
★パリ東駅から電車で3時間のショーモン村では、毎年国際ポスター&グラフィックデザインフェスティバルが行われる。村の中のあちこちに展示会場があり、主要部分は歩いて回れる範囲にある。オープニングに参加できたことはないが、展示を見て回ると、洗練された作品や受付をする学生のボランティアの様子に活気を感じる。フェスティバルのマークはレイモン・サヴィニャックによるものでほのぼのしているが、選ばれて展示されているのはデジタル世代の激しいコラージュやコントラストの強いタイポグラフィが多い。フランスという国を一括りにはできないが、当館と関わりのある各地のデザイナーに見られるような、色彩の鮮やかさと社会へのメッセージ性、アーティストであるという誇りは繋がっているように感じる。パリの広告塔のポスターは、ほとんどが個人の作風を排除したものであるので、地方都市の方が活躍できる場があるのかもしれない。
★ラハティポスタートリエンナーレは最近まで“ビエンナーレ”で、ワルシャワの開催されていない年に行われていた。ワルシャワが巨大すぎてそれと比較するものではないが、毎回各国から何人ものデザイナーが集まる。規模はこぢんまりしていて、自然とデザイナー同士の付き合いが親密な雰囲気になる。集まったデザイナーでアアルト大学元教授のマリヤッタ・イトコネンさんにキャンパスを案内してもらったり、ペッカ・ロイリさんのお宅に呼ばれて夕飯をごちそうになったりした。そういった気取らないふるまいや、性別や年齢に関係なくフラットな人間関係が、森と湖に囲まれて暮らし、自然と共に暮らすフィンランド人の気質で、それは彼らの静かだが強くシンプルを極めるようなデザインと繋がっているように思われ、日本のデザインにも似ている部分があるように感じる。

教養ミニトークの内容まとめ(令和元年度、2年度)

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04 /29 2021
勤めているところが短大なので、専門学校との差をつけるべく、授業の初めに5分程度の「教養ミニトーク」というものをやってもよい、というのがあり、授業の内容とは関係ない話を準備していくことがある。
以下は前期後期ごちゃまぜになって順番も適当だがメモとしてそのまとめを残しておく。
今年度もがんばって話題をみつけています。

〈令和元年度〉
大垣まつりポスター展
大垣駅前に以前参加したポスター展の作品が展示されている。
短大内小川のヌートリア
小川にヌートリアの巣があって冬にはよく見られる。
佐藤雅彦研究室カンヌ短編プロジェクト
東京藝大教授の短編映画の上映を観に行った。

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書いた文章の記録3

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01 /17 2021
あいトリ20190916
写真↑は2019年9月16日に名古屋会場を回った時に撮ったもの

大垣女子短期大学 広報みずき 2021年春号「研究室から」
「想像力を絶やさないで」

先日、能町みね子著「そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか」(文春文庫)の中で、あいちトリエンナーレ2019の豊田会場に出品した小田原のどかさんのコメント「展示をすることは対立を深めるためでなく、他者への想像力を絶やさないこと、あらゆる意味における相互理解とともにあると信じています」に出会いました。今の世の中に必要な言葉だなと思いました。
私は豊田会場までは見に行かなかったので実物を見てはいないのですが、ネットで小田原さんの作品画像を見ると抽象的な彫刻のようです。矢が地面に刺さったような形を光るネオン管で巨大に表現されている様子です。私は美術展を見るのが大好きなので、もし行けていたら、本人にお会いして話もききたかったな、と今更思います。
現在コロナ禍において、美術館はおろかうっかり隣町にも出ていけず、最低限の場所を繰り返し行き来するだけの毎日。でも、世界中でそうなる前から、ネットではニュースの表面だけ見てヘイトや炎上が生まれたりしてきました。あいトリでは、表現の自由について、ジェンダーのことなど、様々な話題が生まれました。通信も便利に使いつつ、会って顔を見て話すつもりで、考えや背景の違う人同士が、よりよい世界を作っていくために、イマジネーションを大切にしていけたらと思います。

書いた文章の記録2

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11 /15 2020
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日本国際ポスター美術館
所蔵ポスター「ワルシャワ・ショーモン・ラハティ」
世界の、ポスターのある街から。 フライヤー

ポスターの国(2020.9.8)

★ワルシャワ国際ポスタービエンナーレのオープニングには、世界中から多くの人が集まる。その前後、数日間にわたり広い街のあちこちで展覧会のオープニングが催され、集まった人々が会場を目指し大移動する。
ワルシャワの街を歩くと大きな広告塔にポスターが貼ってあるのが多数目に入る。トラムやバス網が発達しておりその停留所も同様である。そのポスターの中にはポーランドデザイナーの作風が生きた個性的なポスターが一定の割合であり、それらを眺めるのが移動の楽しみの大きな部分を占めている。
ポスターの具体的な特徴としては、メインのビジュアルから文字まで手描きの筆致を生かしたものが多い。人の温もりを感じさせるが、それを生かす絶妙なレイアウトにより不思議な存在感を放つ。ワルシャワ美術アカデミーの歴代の教員たち、学生たちが街の風景を作っているのだなと感動する。

★パリ東駅から電車で3時間のショーモン村では、毎年国際ポスター&グラフィックデザインフェスティバルが行われる。

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遠隔授業についてのメモ

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07 /17 2020
書いておけばよかったと今思ったので、思い出しつつ追記していきます。時系列が変なとこがあるのでまた後日直します。

1月
3月のフランス研修がなくなったのがさみしい。
2020年になる頃から中国で広まってるらしい、横浜の客船では大変そうということだった気がするけど、まあ収まるだろうと楽観していた。
1年生から2名、行く予定にして、アメリさんに教えてもらいフランス語も勉強して、航空券も発券してもらっていた。

私は、昨年パリのあちこちで見た「lime」というキックボードのような乗り物に乗ってみたくて、あれに乗るには自動車免許が必要ということだったので、国際免許取りに行きましたよ。使ってみたかった。取得は1月21日。まだこの時は行く気まんまんだったのか。
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2月

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ポスター旅行2019_トリノ2

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01 /14 2020
1はコーヒーについて。2は食べたものについて。
イタリアはグルメの国のように思えるけど、正直な感想としては普通。まずくはなかったけど、サイゼリヤの方が素直に美味しく思える自分の味覚は完全にしつけられた庶民です。また、そういう高級な所にはほぼ行ってない。
あえて一番それに近いのは3.5.6のワインレストラン「トレ・ガリ」。トレガリは3羽のニワトリという意味。
まるっと4日間も同じ都市にいることは少ない中、トリノに腰を落ち着けていろいろ食べられました。

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1.奥に「グリッシーニ」という細い堅焼きのパン。これは何かを注文すると必ずでてくるもの。自由にいただく。ふつうにおいしい。
手前はトリノというかピエモンテ州の名物だという「アニョロッティ」、いわゆるラビオリ。四角い肉詰めパスタ、ソースもミート系、悪くないけど多くて途中で飽きてきた。

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2.トリノ発祥のチョコレートとコーヒーを層にしてあるドリンク「ビチェリン」を、その名のお店「ビチェリン」でいただきました。あたたかい。お店は忙しそうで注文を忘れられていたのが思い出。嫌な感じではなかったがこういうことはすごく覚えている。

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3.私のポスターが貼ってある通りの端にあるワインレストラン「トレ・ガリ」。6時半にオープンと書いてあったのでその時間に行くと、まだ食事は出してないけどいい?と聞かれる。「アペリティーボ」だった。ワイン数種類の書いてあるメニューをいただき、白ワインを1つ選ぶと、オリーブ、ポテチ、パンみたいなのを一緒に出してくれた。ポテチは湿気気味だったけど全部おいしかった。なんのご縁なのか、知らない街でワイン飲みながらゆっくりできて自分のことなのに「いいなー!」「いいなー!」って思いながら過ごした。

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4.このカフェのお向かいには、中庭を挟んでギャラリーがあり、グラフィックデイズの1つの展示が始まるので、この日はそれを目がけて出かけた。でもそれはすぐに見終わってしまったので、次の何か観光を考えないとな、ということで、その時あまりにも喉がかわいていたから何かカフェでいただきながら考えようと立ち寄った。
フレッシュオレンジジュース。絞った感じで濃くておいしかったです。多分、障害者の方も何人か店員として働いており、私はオレンジジュースだけを頼んだんだけど、お食事のときに出されるグリッシーニを持ってきた。なんとなく違うよな、と思い手をつけずにいたら、後で他の店員さんがグリッシーニは引いてくれた。

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5.これは3の私のポスターが貼ってあるレストランの晩ご飯1。3の時のように外で、ポスターを眺めながら今度はお料理をご馳走になろうとリベンジした。この「ヴィテッロトンナート」は、トリノの名物で、牛肉の薄切りにツナのソースが乗っているもので、前菜です。注文したらワインをたのみ、グリッシーニをいただきながら待つ。
調べていたので素材は知っていたけど、食べた感じ、牛肉っぽさがなくて、お肉は鶏ハムみたいなさっぱりした印象で、ツナの主張が強い。ツナマヨです!!!っていう感じで量も多かったので、肉を食べた感じがなくて、まあ、悪くないけど、シーフード料理に分類される方が合ってると思う。でも味は!よかった。グリッシーニにつけて食べるのもおいしかった。

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6.さっきの続きで、本当はポルチーニのリゾットを炭水化物として食べたかったんだけど、2人前からしか注文できないと言われ、迷っていたら「じゃあこれがおすすめ」と言われて、「シビレのたたきと豆のカボチャスープ」を注文することになった。豆はそんな好きなわけでもないが、おすすめにも弱い自分。結果的にはおいしかった。豆を見直した。
なんで中で食べることになったのかというと、外の席にもう座ってたおじさんが、物乞いにお金をせびられていたから。これでいいんだ!

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7.ジャンルーカさんに教えてもらって行った「リボリ城」はトリノの中心から少し離れているが、山の上にあり街を見下ろす眺めもよいし、城自体が現代美術館になっているので楽しかった。そこに併設されているカフェ。テラスもあるし中でもいただけた。ズッキーニのパニーニとオレンジジュースをいただいた。あたためてくれて、外で食べて、おいしかった。
ただし実はその時ジャンルーカさんご夫妻と待ち合わせでランチに行こうとしていたのに、数字を勘違いして結局行けなかった、ということがあった。それに途中から気がついて、楽しむどころではなくなってしまった。
体調に関して全体的になんか悪かったんだとおもう。健康だったらもっと落ち着いて楽しめたのに。

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8.トリノの名物にチョコレートがある。おみやげにおいしそうなやつを買おうとチョコレート屋さんをのぞいた。カフェもやっているみたいだったので、外でチョコのジェラートをいただいた。
ジャリジャリして、濃厚でおいしかった。
ただしこの時も物乞いが来て手を出すので気分が少し盛り下がった。

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9.これは3日目ぐらいに、カフェやらお昼やらいっぱいいただきすぎて晩ご飯はもういいや、でももうちょっとだけ何か、ってなった時のもの。スーパーでこういうセット(硬いパン?、ハム、チーズ)を売ってて、ちょうどいいと思って買った。多分おつまみセットという感じなのかもしれない。このサイズでもう数種類お店には並んでいた。

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10.これはジャンルーカさんとのお昼をブッチした次の日、やっぱ一緒にいかがとお誘いをいただき、行ったら、社食だった。多分近所のもっと大きな会社のもの。スタジオに通っている障害者の方も、デザイナーの人たちも、同じところでいただいた。ビュッフェになっており、すきなものを選んでいただくことができた。トマトパスタとズッキーニのサラダ。とパン。
ふつうにおいしかったし、みなさんと顔を合わせてご飯できて、よかった。
あんま話せなかったけど。

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11.帰国前日、観光地としてオススメされた「ヴェナリア宮殿」の帰り道。のどが乾いていて何かいただきたく、小さなヨーグルトジェラートをいただいた。チョコがけ。小さめで安かったけど満足。ここの店員のお兄さんの笑顔がこの旅で一番素敵で、「惚れるわ」と思った。

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12.最後の晩、やっとグラフィックデイズらしい展示を見られた会場で。建物の裏に出ると、いくつか屋台が出ていて、その中から「イータリー」というロゴをみつけたのでそこのハンバーガーにした。
「イータリー」というのはトリノ発祥の食品デパート。そのトリノのお店は中心から少し離れていて、今回の旅では行けなかったから、グルメの国のそういうお店はどんなもんかなーという想像と期待があった。屋台ではあるけど、それを味見できてよかった。日本のマックより大きめの、ハンバーグも手作りっぽく味も肉っぽさ、素材感のよい、食べ応えがあるものをあつあつでいただいた。場所が暗かったので、ストロボをつけて撮った写真では、パテの中心がほんのり赤くて、明るいところで目でも楽しみたかったなーと思った。

Tomoko Miyagawa

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