過程
未分類今日事務所にお客さんがみえて、壁にまだ貼ったままのスポーツポスター展のポスターの過程がおもしろいね、とおっしゃるので、気をよくしてちょっとご紹介。
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まず、初めは「スポーツ」って何ー?!という段階です。というのもスポーツは私には縁遠い。
スケッチには、走る、円盤投げ(姿勢が美しい)、弓(弓を引くヘラクレスと日本の弓道)、動物で「速く・強く・高く」を表現しようとしたものなどなどぜんぜんピンときてないものたちが。
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でも実際の展示にはたくさんの種類のスポーツが。そこで何か特定のスポーツを描くと、「その種目のポスター」になりそう、と思ったので「何か躍動感」という観点から、Y字バランスっていい姿勢かも、と思って下のを作りました。
左のはただの「楽しそうなY字バランス」です。
右は「スポーツって重力に抗うことだなあ」ということを絵にしました。体の重心から地球の中心へ、地球の表面からそれに反発する力を、ベクトルで表しました。
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この時点で、右ので自分なりに納得したので(左上に花丸がついてます)いったんはポスター美術館のページにもアップしたのですよ。しかし、K先生がおっしゃるには「私(宮川)らしくない」。
それで、もう済んだはずのものを、もう一度考え直したり書き直したりしました。(これが苦しいのなんの)
そのスケッチの中から一番ふざけてる「鼻クライミング」を選び、左のように具体的な色をつけました。また、天の声により変な色パターンも考えてみました(右など)。
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しかしそれでは、ドローイング(黒い線)の良さが出てないなー、ということで、線を生かした抽象的な塗り分けにしました。(下)最後はビビッドな黄緑と、パステルっぽいグリーンで迷い、やわらかい印象の方を選びました~(^^)
《まとめ》
初めは自然科学系の図や表的なものを意識してたのですが、おもしろ&脱力系もやっぱええなー
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