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日本国際ポスター美術館:メールマガジン2月号

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03 /01 2023
ピヨトール、ピョートル、表記の揺れがあってすみません。本当はどうやって書いたらいいかよくわかっていないです。特にルールとかもわからないので、自分より前に日本語で書かれた誰かの発音の表示を真似するしかないです。
ニュースなどで放送されて何度も発音を聞ける、などだったら修正もしていけるんですが、会う人ごとに発音を確認しても、カタカナにするのは難しいです。

さて、ピヨトールさんは、この人もすごいいい(好きな)作品を作る人という認識で、メルマガの2本めのヤン・ムウォドジェニェツさんの息子ということで、ポーランドのポスターデザイン界について想像を膨らませられる存在です。

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*画像提供:日本国際ポスター美術館
*Image courtesy: Ogaki Poster Museum, Japan


「Chopin w Plakacie(ポスターの中のショパン)」(2010、70x100cm)
Piotr Młodożeniec ピヨトール・ムウォドジェニェツ  (1956ー)

「ポスターの中のショパン」がテーマの展覧会ポスターである。ショパンはポーランド出身で、とても愛されている音楽家だ。ワルシャワ中心部のワジェンキ公園では、1年のうちサマータイムの期間、毎週日曜日には、無料のピアノコンサートが行われている。観光で日曜日に当たったらぜひ訪れてほしい。緑の深い、広い公園のショパン像の下にピアノが設置され、時間になるとどこからかたくさんの人がその周りを囲んで座り、演奏を待つ。しっとり落ち着いた感じのいい時間が過ごせる。
国内ではそれに限らず、さまざまな場所であらゆるショパンのコンサートが開かれ、デザイナーが個性を発揮してポスターを作る。それらを収集し、取り扱っているギャラリーの展示がこのポスターだ。ポスターのような矩形を、男(ショパン)が通り抜けた後のシルエットは、よりくっきりしている。
ピヨトールは、このメールマガジン第1回目の「広告塔百景」で紹介した、ワルシャワで私が初めて出会ったポスターの作者であり、第2回目に取り上げたヤン・ムウォドジェニェツの息子である。ワルシャワ美術アカデミーではトマシェフスキに師事した。わざと不恰好に描いたイラストや文字を使って、ポスターという空間にちりばめる。その形や構成が鮮やかで、彼の個性になっており、誰にもまねすることができない。ワルシャワ国際ポスタービエンナーレを訪れ、彼に会ったときは、小さな息子さんと一緒で、ふんわりやさしいお兄さんという感じだった。ゆっくり流れる時間を感じた。

#11ポズナンs

企画/山田信子(日本国際ポスター美術館ディレクター)
テキスト・ポーランド広告塔百景/宮川友子(グラフィックデザイナー、岐阜市立女子短期大学講師)
*メールマガジンご希望の方は下記アドレスまで「メールマガジン希望」とご連絡ください。
poster.ogaki2022@gmail.com

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Tomoko Miyagawa

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